猫が外に出ることで及ぶ5つの危険とは?

猫の安全対策

近年では、獣医さんや環境省などから猫の完全室内飼いが推奨されています。
「家の外は猫にとって危険が多い」のがその理由ですが、危険とは具体的にどういうものなのでしょうか。

今回は、

外に出ることで猫に迫る5つの危険

を紹介します。
家の中だけで飼う場合も外出自由にする場合でも、猫ちゃんを守るために知っておくのが対策の第一歩になりますよ。

事故に遭う危険

車通りの多い場所は特に、交通事故に遭う危険性が高いです。
猫に気付いても車は急に止まれないですし、暗い道では猫の存在に気付かないドライバーもいるでしょう。

また、高い場所に登って下りられなくなったり、誤って水場に転落するおそれもあります。
(昔、うちの猫は木に登って下りられなくなっていました…)

他の猫と接触することによる危険

他の猫と接することで、寄生虫や細菌、ウィルスをもらってきてしまうおそれがあります。
例えば、ダニノミフィラリア猫白血病ウイルス猫エイズウィルスなど、愛猫の健康や生命を脅かす病原体はたくさんあります。
また、ノラ猫がいない場所でもダニなどはその辺にいるので、草むらや地面に寝転ぶだけでも感染することがあります。

中毒を起こす危険

ノラ猫が道に生えている草を食べている場面を見たことがある方も多いと思います。
外を自由に出歩く猫ちゃんは、好奇心旺盛に辺りのものを口にすることも多いです。
植物の中には、猫にとって毒となるものもありますし、農薬除草剤がまかれているところもあります。
そうしたものを誤って食べてしまうと、中毒を起こしてしまいます。

迷子になるおそれ

猫には帰巣本能があると言いますが、何らかのハプニングで家に戻れなくなることもあり得ます。
例えば、ノラ猫から逃げているうちに予想外に遠くへ来てしまったり、飼い猫と分からない場合は別の人に飼われてしまう可能性もあります。

予定外の妊娠(メス猫の場合)

不妊手術をしていないメス猫なら、外に出せば、ほぼ確実に仔猫がふえると考えましょう。

メス猫は、生後5ヶ月~1歳ごろの間に最初の発情期を迎え、発情期に交尾をすると高い確率で妊娠します。
猫は一度の出産で仔猫を5、6匹ほど産みますので、当然猫にかかる手間や費用は6倍以上になります。

覚悟がないまま、無計画に仔猫を産ませることは多頭飼育崩壊にもつながります。

多頭飼育崩壊(たとうしいくほうかい)、英語ではアニマルホーディング(Animal Hoarding)とは、ペットの動物を多数飼育した飼い主が、無秩序な飼い方による異常繁殖の末、飼育不可能となる現象

引用:Wikipedia

まとめ:猫が外に出ることで及ぶ5つの危険とは?

  • 事故に遭う危険
  • 他の猫から病原体をもらう危険
  • 中毒を起こす危険
  • 迷子になるおそれ
  • 予定外の妊娠(メス猫の場合)

さいごに

猫にとって、外の世界は危険がいっぱいです。
外に出たがるようでなければ、飼い猫をむやみに出すメリットは特にないとも言われています。
(というよりも、危険が大き過ぎるんです。)

ですが、一度でも脱走をすると、その後度々出たがるという話も聞きます。
確かに、出たがっているのに閉じ込めておくのはかわいそうなので、間違って出てしまわないように脱走予防策が必要です。


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