猫にも食べ物の好みってありますよね。
カリカリしたキャットフードが好きな子もいれば、缶詰タイプのエサが好きな子もいます。
うちで昔飼ってた猫はといえば、いわゆる「ねこまんま」をフガフガ言いながら食べてました。
どうしてねこまんまをあげていたのかというと、一家そろって
「猫=ねこまんま」
と思い込んでいたからです。
でもある日、子供だった私は「もうちょっと美味しいものを食べさせてあげたい!」と考えました。
なけなしのお小遣いをはたいてキャットフードを買ったのですが、愛猫は数口付けただけで、後は見向きもしませんでした…(悲)
口に合わなかったんでしょうね。
むか~しは、ワンちゃんや猫ちゃんに、人間の残った食事を混ぜこぜにして与えるのがメジャーでした。
ですが、だんだん猫の体の研究や理解が進み、一般にも知識が浸透するようになって、猫の健康を考えたエサをあげる人が増えました。
それでは、伝統的な(?)エサのねこまんまはというと、結論から言えば
猫にはおすすめできないもの
です。
今回は、ねこまんまが猫の体に良くない理由を簡単に紹介します。
「ねこまんま」って何ですか?
ねこまんまとは、白米のご飯にかつお節や醤油、みそ汁などを混ぜたものです。
地方や家によって、レシピが微妙に違ったりします。
我が家でねこまんまと言えば、
ご飯+かつお節+みそ汁
でした。
ただ、「塩分が多いと猫には良くない」と聞いていたので、みそ汁でなく水を少し混ぜていました。
うちの愛猫はこれが好きで、喉をゴロゴロさせて食べてました。
猫にお米が合わない理由
お米は、猫ちゃんが食べても安全だと言われています。
ただ、毒にはならないものの、猫の体は白米に含まれるデンプンをうまく使えるようにできていません。
人間なら、お米を噛んでいるうちにデンプンを分解し、吸収後はエネルギーにすることができます。
でも、猫ちゃんはデンプンをエネルギーに変えるのが苦手です。
デンプンを食べすぎると、お腹を壊したり血糖値が高くなったりして、体調を崩すおそれがあります。
そのため、もしあなたの猫ちゃんがお米好きなら
- 軟らかく煮て、消化をよくする
(生米はNG!食べるか分からないけど…) - おやつ程度にちょっとだけあげる
というポイントを守れば、あげるのも悪くはないでしょう。
ですが、中にはお米アレルギーの猫ちゃんもいますし、わざわざお米をあげる必要はないのです。
かつお節の食べすぎは危険
猫って、魚のニオイに反応しますよね。
おそらくうちの猫は、ねこまんまの中のかつお節が好きだったんだと思います。
ですが、そのかつお節も、猫ちゃんが食べすぎると病気の素になってしまいます。
かつお節には塩分やミネラルが含まれているので、とりすぎると腎臓などに負担がかかります。
もともと、猫はおしっこ関係の病気にかかりやすいと言われているので、塩分やミネラルをあげすぎるのは良くないと言えるでしょう。
おしっこ関連の病気とは?
尿管結石、腎不全、膀胱炎などです。
猫にみそ汁はもっと危険
猫にとっては、みそ汁は厳禁です。
その理由は、何と言っても塩分が多すぎるからです。
塩分だけでなく、化学調味料入りのだしやネギ類などが入っているなら、さらに害になるでしょう。
まとめ:猫に「ねこまんま」って大丈夫なの?
ねこまんまは、猫には良くないことが分かりました。
愛猫の年齢や体質などを考えたうえで、最適なキャットフードを選んであげるのが一番だと言えます。
最後に
私はかつて、愛猫の望むままにねこまんまを食べさせていました。
知らないってコワイですよね…
もちろん、炭水化物や塩分、ミネラルなどが、まったく必要ない訳ではありません。
ですが、人間の食事に含まれる量だと、猫には多すぎるのですね。
ただ、どんなに体にいいキャットフードでも、猫ちゃんが食べてくれないと意味がありません。
そのため、まずは小容量から試してみるのがいいでしょう。