飼い猫が、なぜか私の布団にだけおしっこをする。
何もしていないのに猫パンチをされる。
「もしかして私、猫に嫌われている?こんなに愛情かけているのに」
そう考えるのは、ちょっと待ってください。
猫ちゃんの困った行動は、何かしらのストレスのせいかもしれません。
辛さを和らげてあげることで、一緒に穏やかな暮らしができるようになりますよ!
ここでは、
猫の問題行動と対処法
を紹介します。
やたらと鳴く
大きな声でずっと鳴く、低くうなるような声で鳴く時は、猫のストレスサインかもしれません。
普段と比べて明らかに違う場合は、原因を探るべきでしょう。
過度に毛づくろいをする
猫は日常的に毛づくろいをします。
しかし、ストレスを感じているとやり過ぎる場合もあります。
中には、毛づくろいをやり過ぎて、ハゲてしまう子もいるのだとか。
愛猫が必要以上に身体を舐めている場合は要注意です。
飼い主への攻撃
何もしていないのに、愛猫にいきなり噛みつかれた場合「私のことが嫌いなの!?」とガッカリする飼い主さんもいるかもしれません。
猫が攻撃的になるのは、転嫁行動の可能性があります。
転嫁行動とは、猫がストレスを感じた時に、手近にある人や物に攻撃することです。
猫にとっては、やり場のないストレスを解消するための反射的な行動なのです。
そんな時は、猫の気が済むまで見守ってあげるのが正解。
同時に「何がストレスになっているのか?」も考えてみましょう。
脱走を図ろうとする
知らないうちに愛猫が玄関に待ち構えていて、ドキッとした経験はありませんか?
完全室内飼いの場合は、単に外に興味を持った可能性もありますが、家の中が退屈か不快な状態なのかもしれません。
また、元ノラ猫なら既に外の世界を知っています。
途中から室内飼いにするとストレスが溜まるのは、当然とも言えるでしょう。
その場合は、必要に応じて一緒に散歩をするのもいいかもしれません。
仔猫をふやす予定がない場合は、去勢や不妊手術を受けるのがおすすめです。
発情期がなくなる(弱まる)ので、外に出たいという衝動が減ります。
どんなに気を付けていても完全ではないですし、飼い主さんも24時間365日気を張っている訳にはいきません。
不注意による脱走や迷子を防ぐために、特に玄関には脱走防止柵を設置しておきたいものです。
叱るよりも環境の改善が大事
躾のために怒る、叱る、叩くといった対処をするのは無意味です。
意味がないどころか、かえって困った行動がエスカレートしたりストレスを増幅させることもあります。
ですから、温かく見守るのを基本に、ストレスを与える原因を取り除くことが最優先です。
「退屈してないか?」「不快なところはないか?」という視点で愛猫の行動を観察してみましょう。
例えば、一緒に遊ぶ時間を殖やしたり運動できる場所を充実させる、身の回りを整えるなど環境へのアプローチが効果的です。
病気が隠れている可能性も
猫の困った行動の裏には、病気による不快感や痛みが隠れている場合もあります。
もしも、血尿や血便、下痢、嘔吐、脱毛などの異常があれば、迅速に猫を動物病院に連れて行きましょう。
まとめ:猫のストレスのサイン一覧
- やたらと鳴く
- 過度に毛づくろいをする
- 攻撃的になる
- 脱走を図ろうとする
- 何らかの病気の可能性
さいごに
猫は、縄張り意識や自己防衛のために敵意を向けることはあります。
ですが、「アイツが憎いから嫌がらせしてやろう」といった、嫉妬や恨みでの攻撃はしないと言われています。
飼い主さんから見ると困った行動も、猫ちゃんにとってはやり場のない辛さを表しているのです。
今回は、問題の行動が表れたり増えるケースについてお伝えしました。
しかし反対に、今まで日常的にしていた行動をしなくなることもストレスサインの可能性があります。
変化に気付けるよう、日頃から猫ちゃんの行動には注意を払ってあげたいものです。