都会でも田舎でも、孤島に一人で住んで自給自足しているのでもない限りは、私たちは他人と少なからず関わって生きています。
特に、近隣が近い場合は、できるだけ円満にやっていきたいものですよね。
でも、世の中には近隣とのトラブルも存在します。
その発端はいろいろですが、ペットに関する問題は少なくないようです。
猫など、自分の大好きなペットは文句なしに可愛いです。
でも、自分の世話が甘いために近隣の人が迷惑している可能性は常々考えておくべきでしょう。
あまり窮屈に考えるのも辛いですが、お互い快適に暮らすためには最低限のマナーが必要ですよね。
そこで今回は、飼い猫にまつわる代表的なご近所トラブルを4種類紹介します。
それぞれ共通する部分もありますが、分かりやすくするため、種類ごとにお伝えします。
排泄によるトラブル
- 猫がよその家の庭でフンをする
- 猫が車にマーキングする など
猫には、自分の家とよその家の区別はつきません。
毎日パトロールをして縄張りを拡げていくうちに、道端だけでなく、よそのお宅の前や敷地内で排泄することもあるでしょう。
これは、猫には悪気などなく自然な行為なんです。
しかし、フンや尿は悪臭の素にもなりますし、もし踏んでしまったら靴も洗わなければなりません。
また、そのお宅に小さな子どもがいれば、間違って触った場合は不衛生なので親が過敏になっているかもしれません。
毎日、あなたの飼い猫の排泄物の片付けをしている人がいる可能性もあります。
悪臭のトラブル
- キャットフードの残りが腐敗して悪臭を放っている
- 猫の排泄物で周囲にまで臭いが漂っている など
自分の安らげる場所である自宅周りが臭うのは、結構厳しい問題だと思います。
ですが、どの程度のニオイなら許容できるのかは人によっても違います。
ニオイの強さだけでなく、種類もそうでしょう。
動物のニオイがダメな人、香水のニオイがダメな人、煙草のニオイがダメな人…本当に人それぞれだと思います。
腐敗臭や排泄物のニオイを良い香りと思う人はいないでしょうが、猫や犬を飼ってニオイに慣れてしまうと、自分が鈍感になっている可能性もあります。
そもそも猫自身も不潔を嫌うので、最低限フードのお皿や猫トイレはしっかり綺麗にして、愛猫が気持ち良く使えるようにしておくことも大事です。
鳴き声によるトラブル
- 夜中に猫のケンカの声がする
- 発情期の猫の鳴き声がうるさい など
猫は夜中に活動することも多く、他の猫と関わることで大きな鳴き声を発することもあります。
ケンカや発情期に鳴き声を発するのは猫には自然なことですが、夜に寝る人がほとんどなので、眠れないと困っている人もいるかもしれません。
それが頻繁なら、さすがにウンザリしてしまうでしょう。
よその家・敷地に入り込む問題
- よその家の洗濯物にいたずらをする
- よその家の花壇を踏み荒らす など
直接的に被害が及ぶ場合ですね。
先にも言いましたが、猫には自分の家の物とよその物の区別がつきません。
そこに興味の引かれる物があれば、無邪気に入って遊んでしまいます。
もし、こうしたことがあれば、あなたの愛猫が害獣扱いされてしまうおそれもあります。
それは悲しいですよね。
また、中には猫アレルギーに苦しむ人もいます。
猫アレルギーとは、猫の唾液や毛、その他分泌液などに反応して起こる辛い症状です。
花粉症のようにくしゃみや鼻水が出るだけでなく、重度になると呼吸困難など、命に関わることもあるそうです。
近所に猫アレルギーの人がいる場合は、人知れず困っている可能性もあるのです。
猫に罪はないけれど
昨今は、猫や犬などのペットに関するご近所トラブルの相談が増えている、という話も耳にします。
「世知辛い世の中になったなー」という意見も聞かれますが、それだけ相談する人が悩み困っているのが事実なのだと思います。
もともと猫嫌いではなかった人が、猫のフン害に悩まされたことで猫が大嫌いになってしまったというケースもあるそうです。
ですが、猫に悪気や罪はないのです。
本来なら、被害を受けた人の不満は世話を怠った飼い主に向けられるのが筋なのに、現実は「猫って嫌い!」という感情に走ってしまうのですね。
猫好きとしては、こうした形で猫を嫌う人が増えるのは忍びないです…
まとめ:飼い猫にまつわる代表的なご近所トラブルとは
- 猫の排泄物によるもの
- ニオイによるもの
- 猫の鳴き声によるもの
- よその家や敷地に入り込むことによるもの
最後に
どうでしたか?
トラブルのことばかり考えると、ちょっと怖くなってきますよね。
「ご近所トラブル」なんて言い方をすると、どうしても「文句を言われないように」や「揉めないように」など、悪いイメージが付きまといます。
ですが、ご近所さんを「同じ地域に暮らす仲間」と考えると、困らせるのは本意ではない気持ちがするのではないでしょうか。
同じ仲間同士、思いやりを持って対策したいものですよね。