猫ちゃんの脱走による迷子や事故を予防する脱走防止柵。
柵を設置する場合には、その安全性が気になる方もいるでしょう。
安全を守るための柵で猫の怪我や事故が起きるのでは、設置する意味がなくなってしまいますよね。
市販されている猫脱走防止柵は、安全性に配慮して作られた製品がほとんどだと思います。
ですが、柵の素材や使い方によっては、猫ちゃんに危険が及ぶ可能性もあります。
事故が起きる可能性
- 脱走防止柵が倒れて猫にぶつかる、下敷きになる
- 柵の間に猫が挟まる
- 柵に猫が登って誤って落ちる
近年は猫脱走防止柵の中でも、つっぱり棒で支柱を立てるタイプが人気です。
しかし、サイズが合わなかったり設置方法を間違えてしまうと、支柱が安定しなくなります。
安定感が弱くぐらついていると、開け閉めの際や猫が体当たりした拍子に柵が倒れるおそれがあります。
また、柵の格子の間隔によっては、猫が挟まってしまう場合もあるようです。
一般的に、猫は頭が通れば体も通ると言われていますが、無理に通ろうとして頭だけ入って抜けなくなる可能性もあります。
そのため、猫脱走防止柵の選び方や設置の仕方には気を配りたいものです。
柵の素材の安全性
猫は人間よりも身体が小さく構造も違うので、人間が食べられる物であっても、猫には毒になる場合もあります。
それは、食べ物以外の物にも言えることです。
猫脱走防止柵の素材が猫に危険な物であれば、猫ちゃんが柵を舐めたり噛むなどすると体内に入ってしまうかもしれません。
また、柵の素材自体は安全でも、塗料に有害な物が含まれているなら危険と言えます。
有害な物質には、様々な重金属や化学物質などがありますが、特に注意すべきはVOC(揮発性有機化合物)を使った製品です。
VOCは一部の塗料や接着剤、シンナーなどに含まれており、シックハウス症候群の原因と言われています。
揮発するので、直接舐めなくても身体への影響が出る点が怖いところです。
今ではVOCの規制が進み、ペット用の製品に使うことは考えにくいですが、愛猫のためには事前に素材の確認はしておきたいものですね。
「じゃあ、安全な柵の素材は?」と言うと、猫にもアレルギーが存在する以上、100%安全だと断言できる素材はないのかもしれません。
ですが、比較的安全と言われているのは、天然杉やヒノキなどの無垢材です。
また、未塗装の物か蜜ろうワックスで磨いた物なら安心でしょう。
まとめ:猫に安全な猫脱走防止柵とは?
- 家のサイズに合った物
- 安定して設置できる物
- スギやヒノキなどの無垢材でできた物
- 毒性のある塗料を使っていない物