飼い猫の迷子を防ぐ猫脱走防止柵を、DIYで手作りしようと考えている人もいるかと思います。近頃では、SNSやブログなどで自作品の作成例を見て参考にすることもできます。
しかし、中には「失敗した!」という声もあるようです。
よくある失敗例を知ることで、猫脱走防止柵を手作りする時の参考になるかもしれません。
今回は、猫脱走防止柵を自作する時によくある失敗例を紹介します。
よくある失敗例
- 縦格子の棒がたわんだ
- 反対側から開けにくい
- 猫が登って柵を越えられた
- 設置場所の天井の強度に不安が
- 完成品のサイズが合わない
- 開閉したら支柱がずれた
縦格子の棒がたわんだ
猫脱走防止柵の縦棒部分が長い場合には、時間と共に反りやすくなります。
縦棒のサイズが均一に整えられていない場合にも、たわみやすくなります。
木材を自分で選ぶ際には、全てのパーツを正確に切る必要があります。
大手のホームセンターでは、木材を購入すると希望のサイズに加工してもらえるサービスがあるので、活用してみてはいかがでしょうか。
反対側から開けにくい
猫脱走防止柵は、猫が行き来できないように何らかの鍵を付けます。
ですが、扉の片側に鍵を付けた場合、もう一方からは開けにくい扉になってしまうこともあります。
「柵の隙間から手をまわして開ければ良い」と考える人も多いですが、急いでいる時には、扉の開閉が煩わしくなってしまうようです。
後で直すことを考えると、最初の設計段階で両側から開けられる扉にしておく方が無難でしょう。
猫が登って柵を越えた
猫の身体能力は侮れません。
「扉の向こうに行きたい」と思えば、何としても越えようと頑張ってしまいます。
中には、180cmの柵を跳び越える猫ちゃんもいるようです。
十分に高さのある猫脱走防止柵を設置しても、足場になる部分があると登ってしまいます。
そのため、足場になる横格子はなるべく付けないように設計したいものです。
また、天井ギリギリの高さまで塞いでしまうのも一つの手です。
設置場所の天井の強度に不安が
猫脱走防止柵を立てる際に、天井の強度はとても重要です。
つっぱり棒を支柱にして柵を立てる場合、天井と床で支えることになりますが、めいいっぱい突っ張ることができなければ安定しません。
ですが、強度のない天井に無理やり押し込めば、跡が付いたり最悪穴が開いてしまうこともあります。
賃貸住宅では、退去時に自費で壁紙を直すように求められるケースもあるので、天井の強度を十分に確認してから設置場所を選びましょう。
また、天井の強度が十分でも、つっぱり棒の跡が付く可能性はあります。
そのため、100円ショップなどにある衝撃吸収パッドや、化粧用のパフなどを挟んで設置する人も多いです。
さらに、なるべく設置面の圧力が分散するよう、先端が広い面になっているつっぱり棒を選ぶと良いでしょう。
完成品のサイズが合わない
地味に多い失敗には、いざ柵を設置しようとしたらサイズが合わなかった、というパターンがあります。
こうした失敗を防ぐためには、当然ですが正確に採寸し、加工することが重要です。
特に、素材の段階から自分で選び加工する場合は、作業に慣れてきた頃に油断することもあるようです。
最後まで手を抜かないように気を付けることが大切です。
前述したように、加工を依頼すればより安心ですね。
開閉したら支柱がずれた
完成した柵の扉を開け閉めするうちに、支柱がずれて倒れるケースがあります。
つっぱり棒は、製品によってどれだけの重さに耐えられるかが決まっています。
当たり前ですが、決められた重さをオーバーすれば支えきれず倒れます。
そのため、柵の部分をなるべく軽い素材で作れるように、あらかじめ計算しておくことが大切です。
また、柵の下側にキャスターを付けて支えられるようにすると、重さがいくらか分散されます。
まとめ:猫脱走防止柵を自作する時のよくある失敗例
- 縦格子の棒がたわんだ
- 反対側から開けにくい
- 猫が登って柵を越えられた
- 設置場所の天井の強度に不安が
- 完成品のサイズが合わない
- 開閉したら支柱がずれた
今回紹介した失敗例は、木材から自分で加工して柵を作る場合に起こりやすいケースです。
「作業する場所や道具がない!」という場合は、条件により貸してくれるホームセンターもあります。
ただ、完成品の柵はかなりのサイズになるので、持ち帰る方法も考えておく必要があります。
最後に
どうでしたか?
「何だか面倒くさくなってきた」「ちゃんと作る自信がない」という場合には、市販品やオーダーメイドの猫脱走防止柵を検討しても良いでしょう。