
猫を家の中だけで飼う完全室内飼いをしている場合、お留守番中の愛猫が心配な人もいるかと思います。
仕事などで長時間家を空けることが多いなら、なおさらですね。
かと言って、ケージ(おり)に入れるのは、猫が慣れなかったり運動不足になりやすいため抵抗があるかもしれません。
ケージが使いにくい場合には、猫用の脱走防止柵が役立ちます。
ですが、脱走防止柵を設置したら、それまで使っていたケージは処分する方がいいのでしょうか?
結論から言うと、ノーです。
ペットケージには、脱走防止柵とは違った良い面もあるからです。
ここではケージと猫脱走防止柵の違いと、それぞれの使いみちについて紹介します。
猫の動きを制限できる点がケージのメリット
「猫がケージに慣れるよう工夫したけれど、元気すぎて入ってくれない」
「外出中の猫の安全のためにケージを買ったけど、長時間は入れておけない」
上記の理由で、ケージが使えないこともあると思います。
その場合、撤去や廃棄処分を考えている人もいるのではないでしょうか。
ですが、ケージはいざという時のために取っておいて損はありません。
使いみちがあるからです。
病気やケガをした時の安静に

「元気な猫の動きを制限してしまう」ことがケージの弱点ですが、逆にそれが役に立つこともあります。
愛猫が病気やケガをして、安静にさせたい場合です。
手術や処置後に状態が落ち着くと、自宅療養となることもありますが、患部の安静が必要な場合も少なくないです。
当たり前ですが、猫に「大人しくしててね」という指示は通じません。
実際のところ、猫の安静は犬と比べて難しいとも言われています。
痛みを感じなくなった途端、猫ちゃんは高いところに登ったり下りたりを始めるかもしれません。
そうなれば、患部の悪化が心配ですね。
そうした時にケージで動ける高さを制限することで、安静を促すことができます。
仔猫の時は安全確保にも使える
生後2~3ヶ月未満の仔猫なら、ケージ内で育てると安全対策にもなります。
母猫がいない場合は、飼い主さんが目を離した隙に家の中で迷子になったり、家具の間に入って出られなくなると危険です。
ちょっとした家具の上から落ちてもケガをする可能性があるため、1段のケージで高さや広さをある程度制限することで、守ることができるでしょう。
猫脱走防止柵の使いみち

とは言え、猫が大きくなるとケージ内だけでは狭くなってしまいます。
ケージを大きくして調理などの危ない作業中だけ一時的に入れるのなら良いでしょうが、長時間の外出中となると、ストレスや運動不足が心配ですよね。
そのため、家の中で場所を確保できるなら、猫脱走防止柵で仕切って安全な猫部屋を作るのがおすすめです。
柵によって、帰宅時などに猫が外に飛び出すのを防ぐこともできます。
猫部屋の中は、キャットタワーなどで上下運動ができるようにしたり、小さなキャットハウスを置いて猫が落ち着けるように整えます。
そうした猫グッズは、空き箱の利用や手作りをしても良いでしょう。
快適に仕上げた猫部屋で愛猫が元気にのびのびとしてくれたら、嬉しいですね!
まとめ
今回は、ケージと猫脱走防止柵の違いや、それぞれの使いみちについて紹介しました。
- ケージは仔猫の時や病気・ケガの時に使える
- 猫脱走防止柵は成猫の脱走防止や長時間の留守をする時に適している
- ケージはいざという時のために取っておいて損はない
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