愛猫の健康を願う飼い主さんなら、ワクチン接種が気になっているかもしれません。
ワクチンは、菌やウイルスによる病気を予防したり、もし病気になった時に症状を軽くすると言われています。
でも、すぐに予防接種してもらった方がいいのか、まだ必要ないのかは悩みどころですね。
実は、ワクチン接種の始め時は、猫ちゃんによって違います。
今回は猫のワクチン接種はいつ始めればいいのかを紹介します。
母猫がいる子猫
生まれたての赤ちゃん猫は、バイ菌への抵抗力がほとんどない、無防備な状態です。
赤ちゃん猫は、お母さん猫が出すお乳を飲むことでその抵抗力をもらいます。
ちなみに、お母さん猫が出産後72時間以内に出すお乳を「初乳」と言います。
初乳の中には、バイ菌に抵抗する力(=免疫力)を高める成分がいっぱい詰まっているのです。
つまり、初乳を飲むことで病気への抵抗力がつくのですが、その効果は生後2~3ヶ月もすると消えてしまうのです。
なので、生後2~3ヶ月ごろに最初の予防接種をするのが望ましいとされています。
母猫がいない・分からない子猫
中には、生まれてすぐに放置されてしまう子猫もいます。
ノラのお母さん猫が育児放棄してしまったり、置き去りにされたり…
かわいそうですが、そうした赤ちゃん猫もいるでしょう。
お母さん猫がいない場合は、初乳を飲むことができないので、子猫は病気への抵抗力をもらえません。
バイ菌に対して無防備なままなので、子猫はとても危ない状態ですね。
そのため、お母さん猫がいない子猫は、生後2ヶ月を待たずして予防接種をはじめることもあります。
大人の猫の場合
大人の猫は、たいていは1~3年ごとにワクチン接種をします。
「1~3年」と幅があるのは、飼っている環境で病気のうつりやすさに差があるからです。
例えば、
- 家の中だけで飼っている猫
- 外出自由の猫
では、外に出る猫の方がはるかに病気をもらいやすいです。
さらに、1頭飼いか多頭飼いかでも、病気のかかりやすさには差が出るでしょう。
また、すでに大人になった猫に初めて予防接種をするときの計画は、ちょっと違います。
初めの1回の注射だけでは、十分な抵抗力がつかないのです。
なので、最初のワクチン接種をした1ヶ月後に、2回目の注射をうつことになります。
その後は、1~3年ごとになるのが流れです。
最後に
子猫も大人の猫も、ワクチン接種は
- 最初に1回うつ
- その約1ヶ月後に2回目をうつ
- その後は1~3年ごとにうつ
という流れが多いようです。
ワクチン接種の頻度は、病気のうつりやすさ(感染リスク)や獣医さんの考え方にもよります。
気になる方は、信頼できる獣医さんに相談してみましょう。