愛猫のお散歩や非常時の避難のために、猫用ハーネスを検討中の飼い主さんもい
るかと思います。
また獣医さんに診せる時、猫が逃げ出さないようにするために、ハーネスとリードが役立つという話も耳にしますね。
ですが、そもそもハーネスや服などの体を拘束するものは、猫にとっては異物でしかありません。
必要になったからといって、いきなり装着しようとしても上手くいかないのは仕方のないこと。
ハーネスを着ける際に、予想以上に猫ちゃんが暴れてお困りの人も少なくないでしょう。
そこで今回は、猫ちゃんがハーネスに慣れるためのポイントを紹介します。
仔猫のうちから慣れておくのが理想
愛猫にハーネスを装着させる方針なら、できるだけ仔猫の時から着け始めると上手くいきます。
猫のお風呂や首輪などにも言えますが、まだ生活パターンが決まっていない頃の方が警戒しにくいのですね。
私も、大人の猫に首輪を着けようとした際に、抵抗が激しくて結局断念した思い出があります。
首輪でも大騒ぎですから、大きなハーネスはなおさら嫌ですよね。
成長とともに体が大きくなるので、「買い替えるのが面倒」「お金がもったいない」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、仔猫の時から慣れておいた方が、猫ちゃんも飼い主さんもはるかに楽です。
猫用ハーネスに慣れさせる4つのステップ

中には、飼い猫がすでに大人になっている場合もあると思います。
成猫でもハーネスに慣れさせることはできますが、仔猫の場合よりもずっと大変です。
慣れるまでに2~3ヶ月かかることもあるそうなので、のんびり構えてくださいね!
ここでは、ハーネスに慣れさせるための流れを紹介します。
見えるところに置く
まずは、猫ちゃんにハーネスに馴染んでもらいます。
普段の居場所にハーネスを置いて警戒心を和らげます。
買ったばかりのハーネスは独特のにおいがすることもあるので、1回洗ってもいいかもしれません。
(※洗濯方法は、各品の取扱説明書に従ってくださいね。)
ハーネスを着せてみる
ハーネスそのものに警戒しなくなったら、いよいよ着せてみます。
ポイントは、スムーズに着せることです。
あらかじめ、着せ方をシミュレーションし、なるべく手間取らないようにするのが良いでしょう。
猫ちゃんが暴れるようであれば、途中でやめておきます。
無理強いすると猫には「ハーネス=嫌な記憶」として定着しますので、気長に慣らしましょう。
脱いだり着たりを練習する
猫がハーネスを何とか着ていられるようになっても、長時間はストレスになります。
初めのうちは、長くても30分程度に止めましょう。
猫ちゃんがさほど嫌がらない場合は、着せたまま遊ばせたり脱がせて時間を置いたりして、ハーネスに慣れる練習をします。
外に出て様子を見る
家の中でハーネスに慣れても、いきなり散歩をさせるのは危険です。
完全室内飼いで育った猫ちゃんは、予想以上にビビりの可能性があるからです。
まずは、飼い主さんがリードを持ちつつ猫ちゃんを抱えたまま外に出てみましょう。
猫ちゃんが怯えているようなら中断で大丈夫です。
次第に外に慣れてきたら、地面に下ろしてみます。
警戒している猫は、体を低くして地面に貼り付くように歩きます。
あまりに警戒している場合は短時間で切り上げ、飼い主さんが抱っこして家に帰りましょう。
まとめ:【初めての猫用ハーネス】慣れさせるための流れ
- ハーネスを見えるところに置き慣れさせる
- ハーネスを実際に着せてみる
- 脱いだり着たりを練習し慣れさせる
- 外に出て様子を見る
さいごに
外に出す目的にもよりますが、本来、猫に散歩は必要ないとも言われています。
ただ診察など、いざという時パニックにならないように、慣れておく必要があるのかもしれませんね。
猫ちゃんがうまくハーネスに馴染んでくれない場合でも、「猫とはそういうものだ」とゆったり構えて根気強くいきましょう。