前回は、散歩が必要かもしれない猫ちゃんの特徴を紹介しました。
「かもしれない」とぼかしたのは、
- 必要そうだから散歩をするのか?
- 必要かもしれないけど散歩をさせないのか?
の選択は飼い主さん次第だからです。
どちらにも良い面と悪い面があるので、愛猫にとって一番いいやり方を考えて頂ければと思います。
ここでは
猫と散歩をする時に大切なこと
を紹介していきます。
ちょっと長くなるので、今回から
1日目:猫とお散歩 ~準備編~
2日目:猫とお散歩 ~実践編~
の2回シリーズでお伝えしていきます。
それなりの覚悟が必要
まずお伝えしたいのは、一度決めたら、猫が行きたがる限り毎日散歩する覚悟が必要だという事です。
猫は気まぐれなので、犬と違ってお決まりのコースをいつも通りに走って終わり、とならない可能性が高いです。
その日により、10分程度のお散歩で満足することもあれば、1時間以上かかる場合もあります。
さらに、普段外に出ない猫ちゃんは、周りの音や振動にびっくりして、パニック状態になることも。
そのまま逃げ出して迷子になる危険もあります。
おどかす訳ではありませんが、様々なリスクを考えたうえでの対策が必要なのです。
また、「昨日は行ったけど、今日は疲れたから行かない」というのでは、お散歩を楽しみにしていた猫ちゃんは、かえってストレスが溜まるばかりです。
おそらく、あなたが猫の散歩を決めたのは、愛猫のためを思っての事でしょう。
本末転倒にならないように、いま一度、決意を新たにしてくださいね。
猫とのお散歩の準備は主に3つ
- 迷子対策
- 感染症予防
- 予定外の妊娠対策(メスの場合)
迷子対策をしておく

猫のお散歩で一番怖いのは脱走ではないでしょうか。
いくらリード(散歩ひも)を使っていても、気を付けていても、予想外に逃げ出してしまう場合はゼロではありません。
完全に予防ができないからこそ、万が一逃げ出してしまった場合の対策が必要なのです。
迷子になった時のために、マイクロチップや追跡機能付きの首輪、連絡先を書いた迷子札などを装着しておくのがおすすめです。
こうした物には、
- 飼い主さんが猫の居場所を把握できる
- 保護した人が飼い猫だと分かる
- 猫の情報が集まる
といったメリットがあります。
感染症の対策は必須!
ノミやダニは外のどこにでもいます。
猫が地面にゴロゴロするたびに、寄生する可能性があります。
また、猫の寿命を縮める感染症も怖いですよね。
特に、
- 猫カゼ(猫ウィルス性鼻気管炎)
- 猫カリシウイルス感染症
- 猫汎白血球減少症
の3種類の病気を防ぐワクチンは「コアワクチン」と呼ばれています。
1回の注射で3種類の感染症に効果があるというものです。
万が一、散歩中に他の猫と接触しないとも言えませんから、予防接種はしておくことが推奨されています。
ただ、ワクチンにも様々な種類があり副作用が出る場合もあるので、かかりつけの動物病院でリスクを説明してもらうのが良いでしょう。
予定外の妊娠対策(メスの場合)

外に出すという事は、メス猫は予定外に妊娠する可能性があります。
「自分が見ているから大丈夫」と思うかもしれませんが、万が一脱走する可能性もあります。
もし猫ちゃんに仔猫ができた場合、飼い主さんに仔猫を世話する予定や準備がなければ、多頭飼育崩壊を招くおそれもあるのです。
『多頭飼育崩壊とは?』
無計画な繁殖のために、まっとうな環境で飼えなくなることを言います。
そのため、お散歩に出す前には不妊手術を済ませておくと安心です。
オスの場合も、発情期はコントロールがきかず逃げ出してしまうおそれがあります。
交尾による感染症を防ぐためにも、去勢手術がおすすめです。
まとめ:猫の散歩に必要な準備とは?
- 迷子対策
- 感染症予防
- 予定外の妊娠対策(メスの場合)
気まぐれな猫ちゃんは、予想外の動きをする場合があります。
特に心配な迷子や感染症、無計画な妊娠に対する予防策は、もはや必須と言えます。