ケージとは、動物用の檻(おり)のことです。
ひと昔前は、猫を完全室内飼いにするのが珍しかったこともあり、ケージを猫に使う機会はありませんでした。
ですが近年では、猫用のケージが多く販売されており、使用する場合も増えているようです。
「猫を檻に入れるなんてかわいそう」
という意見も巷では聞かれます。
でも、完全室内飼いにしている場合には、ケージを使うメリットはあります。
ただし、使用方法を間違えれば、愛猫を不幸にさせてしまう可能性ももちろんあります。
大切なのは、目的に沿った正しい使い方をすること。
全ては使い方次第ということです。
そこで今回は、
猫用ケージの使用目的や用途
について紹介していきますね。
猫用ケージの使用目的と用途
まずは、猫のケージはどんな時に使うものなのか、代表的な例を紹介します。
猫や家族の安全を守る
猫にケージを使う一番の目的は、
愛猫の安全を守るため
です。
家の中にも、猫にとって危険なものがあると思います。
例えば、台所にある洗剤や火の元、刃物は収納しておけば問題ありませんが、戸棚を器用に開けてしまう猫ちゃんだとちょっと不安ですね。
コードにじゃれているうちに感電したり、ビニールなどの破片を飲み込んでしまう危険もあります。
また、怪我や病気のために安静が必要な場合でも、猫には「大人しくしてね」などの説明が通じませんよね。
痛かったり具合が悪ければ、自然に休もうとするのが動物でもあります。
それでも、動いて状態が悪化するおそれがある時は、ケージに入れて動きを制限することも可能です。
また、地震や雷などが起きた時には、猫が興奮したりパニックを起こすこともあります。
そんな時に、脱走や物にぶつかるなどの事故予防策として、ケージを役立てることができるでしょう。
愛猫のくつろぎスペースになる
「猫をケージに入れる」
と言うと、閉じ込めるといった悪いイメージを持つ飼い主さんもいるかと思います。
しかし、猫は狭い場所を好む動物です。
家具の隙間や紙袋、体よりも小さな箱などに、満足げに収まっている姿を見たことがある人もいるでしょう。
猫には縄張り意識があるので、ケージを心地よい場所だと認識すれば、お気に入りの場所になります。
脱走による迷子を予防する
窓やベランダがある家で暮らしていて、一度も換気をしない人はいないと思います。
換気や洗濯を干す時、大きな荷物を出し入れする際には、窓や扉を開けっ放しにする場合もあるでしょう。
油断した隙に飼い猫がひょいと出て行ってしまうケースは多いので、一時的な脱走対策としてケージを使うのは有効です。
その他の使い方
ケージは、ちょっと特殊な使い方もできます。
猫が下痢をしたり吐いたりした時は何らかの病気の可能性もあり、便や尿、吐物の状態も観察したり、獣医さんに見せる必要もあるでしょう。
でも、飼い猫が2匹以上いる場合は、誰の排泄物か分からなくなってしまいます。
そんな時は、具合の悪そうな猫をケージに入れることで、排泄物を特定することもできます。
また、縦に長く段差があるケージは、猫ちゃんの上下運動の場になります。
部屋が狭くてキャットタワーとケージの両方を置ける場所がない場合には、縦長のケージを置くことで両方を兼ねることができるでしょう。
まとめ:猫にケージを使う目的とは?
- 猫や家族の安全を守る
- 愛猫のくつろぎスペースになる
- 脱走による迷子を予防する