飼い猫が脱走してしまったときにやること

猫の安全対策

完全室内飼いの猫ちゃんでも、思いがけず脱走してしまう場合があります。
そんな時は「何かあったら…」と、とても心配になりますが、まずは落ち着いて的確に探すことが大切です。

ここでは、

猫が脱走してしまったらまず最初にやること

をお伝えします。

家の入り口を開けておく

猫には帰巣本能があるので、通常の状態なら「家に帰る」という行動をとります。

自分で戻って来られるように

  • 猫を探しに行く人
  • 家で待つ人

を決め、猫ちゃんが家に入れるようにドアや縁側の出入り口を開けておきましょう。
他にも飼い猫がいる場合は、逃げないように別の部屋に隔離するなどの対策が必要です。

猫ちゃんの好きな食べ物で家の中に誘い込む方法もありますが、その際は玄関内など、家の中に仕掛けると良いでしょう。
外にえさを置くと近所の野良猫が寄ってくるので、飼い猫がかえって近付けなくなります。

自宅近くを中心に探す

一般的な飼い猫の場合、1日当たりの行動範囲は半径100m前後と言われており、さほど広くはありません。

室内飼いの子は特にですが、慣れない外界に怯えて家のすぐ近くにいるケースも案外あるようです。

怯えた猫は、大抵は暗くて狭い場所に逃げ込んでじっとしている傾向があります。

そのため、脱走直後には保護道具を持って家の周囲の隠れやすい場所を探してみましょう。

保護道具(持って行くもの)
  • キャリーケース
  • 大きめの洗濯ネットかバスタオル
  • 愛猫の好きな玩具やおやつ、えさ
  • 軍手を装着

また、元々野良猫だったり引越し後の場合は、以前の居場所に帰っている可能性もあるのでそちらも視野に入れましょう。

野良の場合は室内飼いの猫よりも移動範囲が広いので、半径500mまでを捜索対象に含めると良いでしょう。

猫が隠れやすい場所
  • 家の隙間や下
  • 車の下
  • エアコン室外機の下、後ろ
  • 物置の下、後ろ
  • ヤブの中 

など、ちょっとした隙間

玄関や庭に使用済みの猫砂をまく

飼い猫を誘い込む方法として、普段使っている猫トイレの砂をまくのも有効です。
自分のニオイが付いたものを置くことで、「自分の家だ」と認識させることができます。
いつも使っているものなら、マットやクッションなどでも大丈夫です。

愛猫を発見したら

愛猫を発見したしたら

もし近所で飼い猫を発見できたら、

慌てず冷静に

捕まえます。

猫が怯えて警戒している場合もあるため、いきなり近寄らずお気に入りのおやつやまたたび、玩具をちらつかせて様子を見ます。

猫が近寄ってきたら、えさを食べている間に一気に洗濯ネットをかぶせて捕まえるかバスタオルでくるみ、そのままキャリーケースに入れ連れて帰ります。

この時、素手で無理に捕まえようとすると、猫ちゃんが驚いて暴れ思わぬケガをさせられることがあります。

もし、猫がそのまま固まっているようなら、おやつを地面に置いて寄ってくるのを待ってみましょう。
決して慌てないことが大切です。
名前を呼ぶ場合も、飼い主さんの不安が猫ちゃんに伝わらないように、普段の調子で呼びましょう。

まとめ:猫が脱走した直後にやること

  • 家の入口を開けておく(留守番役を決める)
  • 自宅近くを中心に半径100m前後を目安に探す
  • 玄関や庭に使用済みの猫砂などをまく
  • 愛猫を発見したらおやつなどで誘い、洗濯ネットなどで一気に捕まえる

さいごに

愛猫が見つかるとほっと一安心ですが、アフターケアも大事です。

家の外の世界に怯えるのは猫にとっては大きなストレスになり、えさを食べなくなったり排泄に異常が現れる場合もあります。
帰ってきた猫ちゃんの様子には、いっそう気を配ってあげましょう。


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