最近では、猫を家の中だけで飼う
完全室内飼い
が自治体や獣医さんの間でも推奨されています。
でも、完全室内飼いにすることはある意味「猫の自由を奪う行為」とも言えるので、賛否両論の意見が聞かれますよね。
猫の飼い方を大きく分けると、
- 完全室内飼い
- 自由に外に出す飼い方
- ふだんは家の中で飼い、ときどき散歩をさせる
と3つの方法がありますが、猫の散歩のことは別の機会に触れたいと思います。
ここでは、
猫の完全室内飼いと外出自由の場合の、それぞれの良い面と悪い面
を紹介します。
猫の完全室内飼いのメリットとデメリット
完全室内飼いでは、愛猫を家の外のあらゆる危険から守れることが最大のメリットです。
家の外には、猫にとって様々な危険があります。
交通事故に遭うことや他の猫とケンカしてケガをすること、寄生虫やウイルスをもらってしまうこと、メスの場合は予想外の妊娠をする可能性も考えられます。
また、辺りに生えている植物には毒性を持つものもありますが、猫は区別なしに口に入れて中毒を起こしてしまうこともあります。
室内飼いにすると、愛猫がそうした危険にさらされる機会を断つことができるのです。
ただ、冒頭でも触れましたが、完全室内飼いにすると猫は自由に外出できなくなります。
昔から、猫には自由に出歩くイメージがありますので、家に閉じ込めるのは気が引けてしまう飼い主さんもいるでしょう。
外出自由な飼い方のメリットとデメリット
外との出入りが自由な飼い方では、完全室内飼いの欠点は解消されますがメリットも得られません。
つまり、猫が自由に活動できる反面、前章で挙げた危険に遭うところがデメリットだと言えます。
メリットとデメリットは表裏の関係なので、どちらが良い悪いとは言えず
「どちらのメリットを取るか?」の選択
になります。
室内飼いの方が猫の寿命は長い
2019年に(一般社団法人)ペットフード協会が行った調査によると、猫の平均寿命はおよそ15歳だそうです。
ですが、さらに「完全室内飼い派」と「家の外にも出る派」の猫に分けた場合、
完全室内飼い派の方が2.75歳も長生き
という結果が出ています。
2019年 犬・猫平均寿命 (P.23)犬全体の平均寿命は14.44歳、猫全体の平均寿命は15.03歳でした。犬は、超小型犬の寿命が長く、また、猫の場合、「家の外に出ない」猫の平均寿命は15.95歳、「家の外に出る」猫の平均寿命は13.20歳と寿命に大きな差がありました。
出典:一般社団法人 ペットフード協会「2019年全国犬猫飼育実態調査 結果」
猫を家の中だけで飼うのと外出自由にする場合、「猫にとってどちらが幸せなのか?」については様々な意見があると思います。
ただ、愛猫と長く一緒に暮らしたい場合には完全室内飼いの方が向いています。
まとめ:完全室内飼いと外出自由な飼い方のメリットとデメリット
メリット | デメリット | |
---|---|---|
完全室内飼い | ・外の危険から守れる | ・行動が制限される |
外出自由な飼い方 | ・自由に行動できる | ・外の危険にさらされる |
さいごに
家の中だけで飼われている猫は、普段と違うことがあると怯えて脱走してしまうこともあります。
慣れない外でパニックを起こすこともあるので、愛猫を守るためには
脱走防止柵
を効果的に使うのがおすすめです。