完全室内飼いにしている人は、猫ちゃんの脱走には特に気を遣っていることと思います。
外には様々な危険があるので、まずは脱走防止柵や網戸ロックなどで脱走予防を図ることが最優先です。
しかし、どんなに予防をしても愛猫が出てしまう可能性はゼロにはなりません。
そのため、万が一脱走されてしまった後の対策も併せて行うことが大切です。
脱走後の対策というのは、できるだけ早く見つけやすくするための準備のことを意味します。
今回は、
飼い猫の脱走時に探しやすくするための対策
を紹介します。
迷子札に連絡先を書く
あなたの猫ちゃんは、首輪をしているでしょうか。
もし着けているなら、その首輪に迷子札を装着しておくのが、もっとも簡単な対策になります。
迷子札は、猫ちゃんと飼い主さんの名前や連絡先、猫ちゃんのアレルギーや持病などの情報が分かるようにするタグです。
情報を書いておけば、猫ちゃんが脱走した時に保護してくれた人や警察、自治体の方からの連絡がきやすくなります。
迷子札には、お店に頼んで刻んでもらうタイプや自分で書き込むタイプなどがあります。
中には、首輪そのものに刻印してもらえる場合もあります。
価格帯は数百円~数千円が相場なので、今回紹介するものの中ではもっともお手軽な方法です。
発信機付きタグを装着する
前章の迷子札は、保護して連絡してくれる人がいて初めて効果を発揮するものですが、小さくて軽い発信機付きタグを首輪に装着すれば、猫ちゃんの現在地を受信しながら探すことができます。
発信機付きタグは別名「スマートタグ」や「アイテムトラッカー」などと呼ばれ、置き忘れがちな鍵やお財布、子供の持ち物などに装着し、紛失時に探せるようにするための道具です。
電池式なので定期的に電池交換が必要になりますが、自分で電池交換できる製品とそうでないものがあるため、購入時によく確認しておきましょう。
また、居場所の受信方法にも種類があり、主に
- 子機(発信機)と親機(受信機)がセットで売っているもの
- 発信機のタグのみで売っているもの
があります。
発信機だけの製品はスマホで受信できますが、専用のアプリを使う必要があるので、月額費用が発生する場合もあります。
ただし、安全機能のある首輪は何かに引っかかった時に外れる場合があります。
首輪に迷子札や発信機を付けても、首輪ごと取れてしまうとせっかくの機能を使えない点には要注意です。
マイクロチップを埋め込む
体内に、識別機能が付いたマイクロチップを埋め込んで飼い主さんの情報を登録しておけば、あなたの猫ちゃんを見分けることができるようになります。
「埋め込む」と言うと怖い感じがするかもしれませんが、チップは直径2mmの太さで10mm前後の長さをしたごく小さな筒状で、安全性も証明されています。
マイクロチップは、獣医さんが首の後ろ辺りに注射器で埋め込むのですが、その後、飼い主さんの個人情報を登録するための手続きが必要です。
登録するためには、埋め込みをした動物病院でもらう手続き用書類に必要事項を書き、登録手数料1,050円を振り込んでから、AIPO(動物ID普及推進会議)に書類を送ります。
手続きが済むと、書類に書いた住所に登録完了通知書が届きます。
マイクロチップの埋め込み費用は動物病院で差がありますが、5千円前後がかかります。
(※金額は2020年3月の情報です。)
まとめ:愛猫の迷子にそなえておくこと
- 首輪に、迷子札やGPSタグを装着する
- マイクロチップを埋め込んで登録手続きをする
首輪は途中で外れてしまう可能性があるため、現在ではマイクロチップの埋め込みが推奨されています。
自治体の助成金やペット保険で負担が少なくなる場合もあるので、気になる人は詳しく調べてみるのが良いでしょう。